
こんにちは、管理栄養士の猪坂です。
私は趣味でクレープを食べ歩いているのですが、それには私なりの理由があります。
栄養や食べ物に関する正しい知識が自然と身につく世の中にしたい
現在の日本は、ダイエットや美容に関心の高い方が多く、ほとんどの人が「健康になりたい」という願いを持っていると思います。
しかし、年々生活習慣病の方は増えており、多くの方が「痩せて健康になりたいけれど痩せられない…」と悩んでいらっしゃいます。
なぜ、痩せられないのでしょうか?
それは、 今の社会が栄養や食べ物に関する正しい知識を得にくい構造になっているからです。
「●●するだけで痩せる!」という謎のグッズやサプリを売る企業などが、魅力的なキャッチフレーズで色々な広告を出して、消費者にアピールをしていたり、「●●が入っているからヘルシー!」と謳いつつ、実は脂質や糖質、塩分などの過剰摂取すると健康を害しやすい栄養素を多く含んでいた…など。
もっともらしい説明があり、有名人も使っている!などと言われると、つい「それで痩せられるのかな…」と思ってしまいますよね。
その情報が正しいか正しくないか、これを専門家でない方が判断をするのはとても難しいことです。
高校生のときにカロリー調整で12kgやせたことで自分に自信がついた

私は高校生のときにカロリー制限のダイエットをして、半年で12kgほど痩せたことがあります。
それまでは「ジャムは甘いから太りそう」「カレーパンは甘くないから太らなさそう」と、「イメージ」で食べ物を選んでいましたが、食べ物にはエネルギー(kcal)というものがあって、それを計算して調整すれば痩せることができるんだ!ということを、身をもって感じました。
この減量経験は、ひとつ私の中で成功体験となり、それまではどちらかというと暗めのネガティブな高校生でしたが(笑)、「自分はやればできる人間なのかも♪」というポジティブな自己肯定感が芽生えました。
そしてその時に「将来は、痩せて自信をつけたい方の手助けをすることで人の役に立ちたい」と思い、ダイエットアドバイザーになるために、管理栄養士の勉強ができる大学を受験しました。
大学生のときは反動で過食症に

無事に大学に合格して栄養学や食品学を学べる環境になりましたが、この頃から「痩せなくては」「太るものは食べちゃいけない」という強迫観念にさいなまれるようになり、とことんカロリーの低いものばかりを食べてみたり、かと思ったらわざわざケーキバイキングに行き、途中で席を立ちお手洗いで吐いてからまたケーキを食べる、というような病的な状態になってしましました。
自らバイキングに行っておいて戻すってどういうことだよ…と自分でも思っていましたが、食べるという行為を止めることができず、自分ではどうにもできなかったのです。
しかし、その時は信頼できる友人や先輩に打ち明けて、それでもいいよ、と受け入れてもらえたことで精神的に非常に楽になり、おかげで段々普通の食事ができるようになりました。
そのときの経験から、人が健康な状態でいるためには、正しい栄養の知識を持つということだけではなく、人間の温かみが感じられるサポートも必要だということを強く感じるようになりました。
世の中には誤認しやすいダイエット情報が多い
そして過食症から立ち直り、大学卒業後は、まずは、「健康的な食品を多くの人に届けることでダイエットしたい人の役に立ちたい」と考え、大手食品メーカーに就職しました。
社会人を経験する中で感じたのは、世の中には栄養や食品についての正しい知識を持っている方が少ない、ということでした。
友人が「炭水化物抜きダイエットしてるの~」と言いながらチョコ菓子を食べていたり、「●●するだけで痩せる!」という高額なサプリメントにお金をつぎ込んでいる知り合いがいたり…
正しい知識がないために、間違った努力や買い物をして、結局その方がなりたい自分になれないなんて、もったいない。何とかすることはできないか?と常に考えていました。
「お金がない、時間がない」そんな方でも楽しみながら自然と健康になれるサービスを世の中に出していきたい
ただし、「私は栄養士です、こういう食事が正しいんですよ」なんて普通に情報発信をしても、興味のある人は聞いてくれるかもしれませんが、興味がない方には届かないため、そういった方はずっと正しい知識を得られないままになってしまいます。
そんな仕組みを変えるためには、「楽しさ」をプラスすることが重要だと考えました。
現在提供しているサービス「ダイエットナビ」は、LINEで友達や家族と楽しくメッセージを送り合う感覚で、自然と正しい食べ方や自分に合ったダイエット方法を知ることができるサービスです。
この「管理栄養士がLINEという身近な手段でサポートする」という点は、過去の過食症のときに大事だと感じた「人間によるサポート」をとり入れたものです。
また、他にも構想中なのは「糖質制限っ娘と恋するゲーム」とか
<イメージ>

「翔んで糖質制限」という漫画を描いたりとか


とか、「女子高生と精神が入れ替わってダイエット知識を身につけられるボードゲーム」とか

などなど、色々なサービス開発や企画を行い、楽しみながら自然と正しい栄養知識が身につき、いつのまにか健康になれた!という方を増やしていきたいと考えております。
管理栄養士なのに私が週8でクレープを食べる理由

さて、タイトルの「管理栄養士なのに週8でクレープを食べる理由」に対する答えが遅くなってしまいましたが、簡単に言うと「クレープが好きだから」です(笑)
ただ、好きなら週8でも1,000個でも、自由に食べておけばいいですよね。
わざわざSNSで発信する必要はないのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
このように、管理栄養士なのにクレープを週8で食べているということを発信している理由は、それをきっかけに「管理栄養士」という職業を身近に感じてくれたり「ダイエット」や「食事」「栄養」に関心を持ってくれる方が増えてくれたらいいなと思ったからです。
”楽しみながらいつのまにか健康になれる”
そんなサービスで誰かのお役に立てるよう、邁進していきたいと思います!